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「うん、今日も可愛い」
春「自意識過剰じゃなくてガチで可愛い辺り尊敬だわ」
「天音は今日もバチバチでビジュ良きの美人さんだよ」
春「知ってる」
軽いメイク直しをした私達は、まあいつも通りっちゃいつも通りに互いのビジュを褒めあってる。手っ取り早く自己肯定感上げれるからね。ライブ前はこれ結構大事だったりする。正直色々努力とかの結果自分たちのツラがいいのは自覚済みなんでね、何を今更ってカンジではあるけど。
「もーそろかな」
春「あんたセンサーでもついてんの?」
「ついてたらいいよね〜」
人の心理とか諸々考えたらそろそろの時間がベストだと思うんだけど、流石に人相手だと不確定要素入りやすいからなぁ…
「こんなことに頭使ってたらライブ前にもう一回お腹空きそ」
春「ライブ中に倒れることはないだろうけど、後々挨拶来られたりしたときに対応大変になるから早めに栄養とっといて」
「どーしよ、お弁当もう1個いっとく?」
春「吐かないならね」
…やっぱやめとこ。人前で吐きはしないけど、その後余計お腹空きそう。
ケータリング軽くつまむぐらいが丁度いいか。
「吐くとか女性アイドルから聞きたくはない言葉だよね」
春「そりゃガチトーンのやつは誰でも聞きたくないわ」
「だよねぇ〜」(笑)
テレビ的に許される“吐く”と許されない“吐く”ってやっぱトーンの違いなのかな?演技の嘔吐表現ってリアリティ追求大切だろうけど、あれはドラマっていう前提のおかげで許されてんのかも。
春「何はともあれ、せっかくの機会なんだからキッチリ堕としてよね」
「そう簡単にいくとは思わないけど、滾るよね〜」
春「アイドルなあんた前にして微動だにしない人間はいないんだから、後は努力次第なんでしょ?なら勝ったも同然。A結構諦め悪いんだから」
諦めたら進めないからね。諦め悪い自覚はある。
マジで絶対堕とす。ファンになってもらえるよう、全力で。
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作者名:斗亜 | 作成日時:2024年3月29日 14時