指輪 ページ2
「んー」
『まだ悩んでんの?』
「当たり前じゃん」
家に帰ってきて、お風呂から上がったらたつがひとつの本をじーっと見ていた。それは
「だってずっとつける物じゃん?」
結婚指輪の本。カタログなんだけど、見すぎじゃない?穴あくよ?
『でも、ライブとかTVとかは付けないよ?』
「んー、その時はネックレスにしとくからさ」
そうなんだけど〜
「これとかどう?」
『この間見に行ったのとは違うやつじゃん』
「そ。でもさ、いい形じゃない?」
確かに。シルバーのシンプルなデザイン
値段も他のものと比べたら安価だ
『たつが珍しいね。普段なら「これだろ!」って指さすじゃん』
私は高めの指輪をさす
「んー、Aにはあんまりかな〜って」
『そんな高価なものは似合わないって?』
「ちゃちゃちゃう!そうじゃないって」
知ってるよ笑
からかいがいがあるな〜
「これの方が、オシャレ付けじゃなくて結婚してます!って感じが出るじゃん?」
確かに
『でもこの間見てたこれは?』
数日前にもお店に向かって見た指輪を指さす
「いいよね〜。悩んでる」
悩んでるのか
『じゃあ、今度いって決める?』
「そうだね。早めに決めちゃわないとラウールたち楽しみにしてるから」
本人よりも楽しみにしているメンバーってなんだろ笑
『いつ空いてるの?』
「んー」
予定表をみるたつ。
「ドラマの撮影終わりなら....なんとか」
そうだよね
『忙しいなら、私が((「絶対だめ」
ハイハイ』
意地でも二人で行きたいのね笑
まぁ当たり前か
「この日が撮影終わりだから、終わったら行こう!」
『打ち上げは?』
「あ.....んー、待ってよ」
忘れてたな
「この日!この日なら空いてる」
『その日は午前中仕事だから、その後なら』
「おっけい。じゃあ、迎えお願いします!」
『はいはい』
さっさと免許を取ってくれないかな?ほんとに
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作者名:プーリー | 作成日時:2024年3月18日 20時